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マーガレットズロースLIVE 新宿レッドクロス(2015/2/27) 

2015.12.1  writer:

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マーガレットズロースの2015年初ライブとなった2月27日、新宿レッドクロス。

共演は「Helsinki Lambda Club」と「挫・人間」。

挫・人間の途中から入場。

一見してフロアが若い。20代中心で最前には制服姿の女子高生の姿も。

挫・人間はバンド名だけ知っていてライブは初見だったけど痛快だった。

「引きこもり」「メンヘラ」と自称し「お笑い枠で呼ばれたんじゃないか?って思ってる」なんて自虐的なMCなんだけど、演奏が始まるとキレキレ。前のめりにグイグイくる。

油断してると危険。ポップさの中に絶妙に狂気がブレンドされてクセになる味。

転換の間、ドリンクカウンターに並んでいると近くにいた男子二人が話している。

「マーガレットズロースってどんなバンド?」という質問に「歌モノですっごいボーカルの声が印象的で・・」という会話が聞こえてくる。

話の流れから彼らが大学3年生で就職活動を間近に控えていることが分かる。

ヘルシンキがズロースとの共演を熱望して実現したという今回のスリーマン。

これに先立って開催された平井さんとギター熱海さんのユニット「マガズロサクセション」のライブも、おとぎ話の有馬さんと共演した平井さんの弾き語りライブもマーガレットズロースファンの若い人達が企画されたようで、ズロースの音楽がちゃんと次の世代にも届いている事を実感して嬉しくなる。

転換を挟んでトリのマーガレットズロース登場。

ドラムの粕谷さんのTシャツ姿はひさびさ。ギターの熱海さんは赤いTシャツ。

ベースの岡野さんはハットは被らずチェックのシャツ。平井さんがセンターに立つ。

なんとオープニングナンバーは「マジックバス」から。

ギターかついで真夜中の深夜バスに乗って「きみ」に会いにいく。

新宿はミッドナイト。ヘッドホンつけたまま。最高になって最低になって。

まるで自分も深夜バスに乗って車窓からの夜景を眺めている気分のままアウトロへ。

間髪入れずに2曲目「懲りない男」へ。

これまたライブで聴くのはひさしぶり。

軽快なリズムが気持ちいい。

3曲目はいつも後半に演奏される事が多い「どん底」。

この日はまさかの3曲目。ライブの前半に聴く「どん底」は新鮮。意外なセトリが続く。

平井さんのアクションに煽られて早くもこぶしを上げるフロアのお客さん。

ここでMC。自分達との対バンを切望してくれた共演者への感謝のことば。

続く「べいびー」は何度聞いてもいつも違うふうに胸に響く。

「斜陽」から後半戦スタート。

心なしかいつもの斜陽よりもクールダウンして演奏されたような。

爆発するテンションのままでなく、あえて抑え気味に演奏する事によって、逆に余計胸に迫るものがある。

アウトロ前の間奏後のブレイクで平井さんの絶叫。

子供の運動会で空を飛ぶ謎の物体を見たという話から「ぼーっとして夕暮れ」。一転して牧歌的な世界がホールを包む。

「だんだんスローになっていく」

フロア全体が月明かりに照らされたプールの底みたいで、ゆっくりとスローモーションで水中遊泳しているみたい。

もうすっかりズロースのレギュラー曲として定着した「さよなら東京」から早くもラスト「どどど」へ。

んん?ラストナンバーが「どどど」??

この流れにも驚いたけど、演奏が始まるとエイトビート風にアレンジされた「どどど」を聴いて2重にびっくり。

本編が終了しいったん楽屋に引っ込むメンバーをステージに呼び戻すようにアンコールの拍手。

「石鹸」!!ここぞとばかりに跳ね上がるフロア。

みんな元気になっちゃうふしぎな合言葉「ぶんぶん」でステージとフロアの掛け合い。

最高潮な盛り上がりで大団円。

以前、ボーカルの平井さんは「感覚を思い出すために『こんぺいとう』(マーガレットズロース3枚目のアルバム)の頃の曲を演奏している」と話していたけど、その時から時間が経ち、また次のステージに突入したマーガレットズロースの「今」を目撃した夜だった。



2015/2/27

マーガレットズロース/新宿レッドクロス

セットリスト

1.マジックバス
2.懲りない男
3.どん底
4.べいびー
5.斜陽
6.ぼーっとして夕暮れ
7.さよなら東京
8.どどど

アンコール

9.石鹸






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