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ユーコ(サルパラダイス)インタビュー 3/3

2013.12.23  writer:

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長い時間かけたものって感動に繋がると思うよね。こんなこともあったけどちゃんと続いているとかさ。だから別れても、続くことってあるし。だから時間だね。長い時間っていうのが一番ロマンチックだね。長ければ長いほど。

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――その後「頼むぜベイビー」「4丁目カフェ」・・と名曲が続々と。サルパラが「ハッピー!!」ってだけのポップソングからソウルミュージックに変化したように感じました。

ユーコ なんか分かんないけど、段々心が楽になっていってるよね。なくなったら怖いなあと思う事は、お客さんが離れていくのが怖いっていう事と一緒だから、媚を売ったり、それも大事なことだよ?商品を売るにはさ。だけど段々そういう世界からいい意味で抜けてきたというか?ちゃんと興味はあるんだよ?たくさんのお客さんに観てもらいたいしCDも買ってもらいたいし、そこは全然変わんないんだけど、なんかどんどん楽になっているのかなあ。

――なるほどですね。

ユーコ ガジュマルは素の自分だから楽。媚を売る必要がないからかもしれないね。自由さを知った。

――初期のサルパラダイスはお客さんに媚を売るっていう意識ってありましたか?

ユーコ あったと思うよ。サルパラみたいなバンドってそういう時期も絶対必要だったとも思うし。なんでもかんでも好き勝手にやって人のことも考えないっていうのも寂しいから。苦しい時も絶対あった方がいいしね。それにしてもサルパラダイスは好きな事しかやってこなかったよ(笑)はっきり言って。ただいまのメンバーと一緒にいられる時間っていうのが決まっているんだったら、毎回ライブも楽しくやりたい。やっぱり時間って限られてて、永遠はない。でも今のメンバーで10年~20年出来たら最高だなっていう気持ちはずっとあるけどね。

20121024_sa0029_DSD8203photo by eisuke asaoka

――最初のコーラス隊だったアッコさんとかクミさんとかからサポートメンバーっていう位置付けだったんですか?

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ユーコ いや、みんなメンバーだと思ってたよ。だけどバンドの大事な話をする時は3人(ユーコ、タナカ、キヨ)だった。そこで決まったことを伝えるっていう感じかな?みんな一斉に全員に相談っていうことはしなかった。もうキリがないでしょ?だからやっぱりタナカと話したことを更にキヨと話してっていう順序は今でも一緒だな。

――いろんな時期があったと思いますが、本当にいいバランスの3人ですね。

ユーコ きっと3人っていうのが良かったんだと思う。タナカと二人だとまたちょっと閉塞感があるというか、今思うと3人のバランスが良かった気がするね。キヨもいいおじさんになって、ニコやかに誰とでもコミュニケーションをちゃんと取るし。タナカなんかはガツガツ人とコミニュケーションをとるタイプじゃないでしょ?

――ユーコさんとタナカさんで、またちょっと微妙にそこも違いますよね?

ユーコ ちゃんとみんなないものをお互い持っていて、そのバランスがいいってことと、あとA型とB型とO型でしょ?それの愛称もいい。そういうのもあると思うけど。すごい情熱的にすごい仲良くうまくいってるバンドもいたけど、途中で解散してしまったり、一緒に住んでみんなで音をつくっていく人達もいたけど、でもそれはそれで、超濃い思い出になるし青春だよね。うちらはさ3人ともプライベートは全く干渉しないから。3人で遊びに行こうか?みたいなのなんて今まで一度もなかったし。ミーティングってことで3人で会うことはあっても、じゃあその後遊び行く?っていうのは絶対ないから。いい距離感だね。干渉するようになったらバランスが崩れるしね、大体にしてあいつらの私生活に興味ないしね(笑)プライベートで何してようが本当にどうでもいい(笑)

――3人で遊びに行く光景なんて想像できないですね(笑)ところで、サルパラと違ってガジュマルの歌には動物が一人称の歌詞がすごく多いじゃないですか?例えばユーコさんは猫を飼っていますよね?

ユーコ うん、飼ってる。そうね、あたしはラブソングはガジュマルではあんまり書いてないつもりだったんだけど、でも考えたら超ラブソングで、ただ登場人物が動物なだけであって、本当は超ロマンチックなんだよね(笑)恥ずかしいね(笑)

――ガジュマルはラブソングでしょう!?でも歌ってる側としてはラブソングっていう意識は全然なかったってことですか?

ユーコ 全然なかったね。だけど結局ロマンチックってさ、人の生死だと思う。自分が一番興味あることって死ぬことなんだよね。怖いことじゃなくてね。興味があることが死ぬことで。まあ、あとは出産もまだやったことがないから興味はあるけど。子育てとかね?でも死ぬってことは経験しづらいじゃん?(笑)だけど、本当は経験してきてるはずなんだけど、ちゃんと忘れるように出来ていて、生まれ変わることはもう前提なんだけどね。だから生まれ変わることがテーマ。でもガジュマルは特にそのテーマでやってるって意識はないけど、自分が普段考えてることや興味があることは、長い年月かかって積み上げた事とかさ、死ぬこと。死ぬ時に付き合ってきた人や、大切な人との思い出とかさ、生きている間に積み上げたものっていうかさ、それがロマンチックってことでさ、そこが泣けるとこでさ。だから長い時間かけたものって感動に繋がると思うよね。こんなこともあったけどちゃんと続いているとかさ。だから別れても、続くことってあるし。だから時間だね。長い時間っていうのが一番ロマンチックだね。長ければ長いほど。

――なるほど。ガジュマルの「おじいさんのワルツ」の歌詞そのもののような気がします。

ユーコ 死生観って言ったら大げさだけど、死ぬことに興味があるね。

――自分が死ぬことに?それとも愛する人が死ぬことに?

ユーコ 全部ひっくるめてだね。だって死ぬってドラマじゃん?生まれたことももちろんドラマだけどさ。同じくらいロマンチックで。だっていなくなっちゃうんでしょ?それって超ロマンチックっていうか、いなくなることによってさ、いろんな人の心が動くでしょ?悲しいとか寂しいとか、こんないい生き方したな?とかさ、この人こんないい言葉残してくれたな?とかさ、それって超ロマンチックじゃない?いないことによって、急に浮き上がるでしょ?だから、死んだら売れたりするじゃん?(笑)。まあそこまでは意識してないけど、急にいなくなることによって、こう周りが「ぶわー」って動くでしょ?それってすごいドラマチックでロマンチックだと思うのね。だから、その死ぬことは怖くないよっていうか、自分は死んだことがないから、怖くないわけじゃないけど、実は繰り返しの鎖の一部であって、自分の一生がね。今、この一個の鎖。この人生がね。だけどこれがもうずーっと続いててその中の1個なわけ。だからそう思うと超ドラマチックだなって思えるから、ガジュマルではそれを伝えたいの。サルパラでもそういう歌詞を使うことは最近よくあるけど。だからガジュマルを聴いて、たまーに残酷だとか、かわいそうって意見もたまーにあるんだけど、そんなんじゃねー!!っていう(笑)そんなんじゃなくって、ただの一部。浮き上がるために死が必要で、それってすごくロマンチックじゃないか?っていうことを本当は言いたい。言いたいっていうか、本当は自分が思いたいんだよね。

――なるほど。でも死を恐れないということは、逆に死を意識することと繋がりませんか?

ユーコ 私は大事な人をなくしてないからさ。父ちゃんとか母ちゃんとか。好きな人とかさ。だから自分がその時になったらどう思うかわかんないけど。リハビリの前のこと、なんていうんかね?予行練習かもしれないね。こういう価値観でいたときに、誰か大切な人がなくなってもちょっと自分の歌に戻って、ドラマチックなことなんだって思えたら傷が浅くてすみそう(爆笑)結局怖いんだろうね(笑)

――そう考えていくと、ガジュマルの歌はもしかしたらユーコさん自身に向けて歌われているのかもしれませんね。。

ユーコ うん、そうかもしれないね。自分も経験してないから分かんないけど、とにかく死を悪いこと、ネガティブなものとして絶対とらえたくなくって、生まれることと同じくらいロマンチックなことっていうのを思ってるかな。しかもこんな苦労して働いた後で死んでさ、どっか別の場所に行ったら超楽チンだと思うの。こっちとしては死んだら超楽で、大変だったけど楽しかったー、じゃあちょっと休憩ね!って言ってそこで吸うタバコは超うまいと思うわけよ(笑)一生を終えてさ。なんかあんまり悲しむなよって思うんだよね。

――生きることは労働で、死んでからちょっと休憩みたいな?(笑)

ユーコ そう、こっちの方が修行っていうか。そんなふうに私は思うな。

――僕なんかは子供のころ毎日苦しくて、いつか大人になったらこの苦しさから開放されて楽になる日がくるんじゃないか?ってずっと思ってたんだけど、大人になっても苦しさは変わらなかった。仕事も家庭も生活も失ったりヤクザに痛めつけられたりして余計苦しみが増えた時期もありました(笑)。

ユーコ 例えば原子と原子は同じような性質がくっつくって言うでしょ?それって人間も同じで、普段、店でライブを観ていてもそうなんだけど、出演者がすごいタバコを吸う人だと、お客さんもみんなタバコを吸う人だったり、お酒をすごい飲む出演者だったらお客さんもお酒が大好きだったり。逆にお酒を飲まない出演者だったらお客さんも飲まない。なんか似てるの。くっつくところが。人間もそうだと思うから。たとえば雨が降った、雨はほんと嫌い、あたしって本当についてない、って考えているとまた同じようにツいてないことが起こるわけよ。だけど逆に、雨が降った!やったー!!観葉植物に水をあげないでいいんだ!!とかさ(笑)雨だから仕事が休みになった、とかさ、なんでもいいんだけどそういう風にポジティブに思えれば、ポジティブなことがどんどん起こってくるはずだなと思って。さっき言った同じ原子がくっつくって思えば、人間と一緒だし。本当にそう思えばそうなってくるから。だからあたし雨降んないし(笑)。だから今までは苦しいことや忍耐も人間だから必要だと思ってたの。だから良くないことも起こるって思ってたけど。でもそうじゃなくって全部裏返して、全部もういいことしか起こんないって自分で決めれば、そういう生き方もできるんじゃないか?って今実験中。

――実験中(笑)。そんなガジュマルとしての経験は、最近サルパラダイスにも生かされている感じですか?

ユーコ そうだね、サルパラはタナカがちゃんと注入してくれてるっていうかさ。パイプ役になってくれてるっていうか。例えば「子宮のマーチ」なんかはガジュマルで一人で歌ってた曲だったけどタナカがバンド用のアレンジをしてくれて、私が素で思っている事をそれがキャッチーかどうかは別としてサルパラでやれるのは楽しいしありがたいよね。単純に「音」が大きいっていうのはすごい重要で、花火と一緒で振動が身体に直接ドーンってくるじゃない?そのパワーってすごくって。身体に直に響くのは心臓マッサージと一緒でさ、ちゃんと効くんだよね。ガジュマルは、このへんの空気を揺らすことは出来てもドーンって爆発させることは中々難しい。うるさいのは嫌だけど。うるさいのと大きい音って違うから。

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――なるほど。サルパラダイスでは作詞作曲のバランスはタナカさんとユーコさんで以前に比べると変わってきていますか?

ユーコ どうだろう。あたしの方が多くなることはなかったかな。ここ何年かは半々くらいでやってるような気がする。詩に関してはあたしが書くのがいいって言われて書かせてもらってるけど。

――サルパラダイスでレコーディング中のアルバムは何曲入りですか?

ユーコ 10曲。リリースは2年半ぶりかな。

――ガジュマルもサルパラダイスもアルバムの完成を楽しみにしています。今日は深夜までありがとうございました。質問したかったことは全部聞けました。最後にお客さんに何かメッセージがあればお願いします。

ユーコ メッセージなんて感覚はあんまりないけど、村上龍が「人を救うことは出来ないけど、影響を与えることはできる」って書いた言葉が若いころすごい印象に残っていて「死にたいやつを音楽で救い出す」とか、それはあたしはすごく傲慢だなって思ってて、でもその人の考え方に影響を及ぼすことは出来るかもしれないって。「あ、こんな考え方もあるんだ!」みたいな、今日だけその考え方に入ってみて、影響を与えることは音楽で出来るかなって思ってて、宗教はもう完璧に「救う」だよ?でも音楽は宗教じゃないし。
あと、ライブ終わった後で、お酒のせいもあるかもしれないけど、音楽でバーンって心が開いたお客さんが「楽しかったです!!」って完璧に元気になってるわけ。入場してきた時よりも声が断然大きくなってるとかね。分かりやすい変化。
そういうのがあるとすごい嬉しい。今日だけでもこうやって元気になって帰ってくれたらすごい嬉しいなーっていうのはある。それは逆に私がお客さんからもらうパワーだね。本当にそれはうれしいね。
そう考えてくと、いつも結局お客さんからパワーをもらってるんだよね。(終)


(後記)
「長い時間をかけたものって感動につながる」と語ったユーコの言葉が強く印象に残った。
サルパラダイスはこの12年間、それぞれの歩くスピードがずれた時、立ち止まって相手を待っていたんだと思う。
でも本当の気持ちのまま長く続けることほど困難なことはなくて、そんなバンドが12年も東京で続いているのはそれ自体が奇跡だとも思う。
友達や恋人、家族とも違うサルパラダイスだけの形。
ぐらつきながら、ゆらゆらしながら、でも根っこの部分でちゃんとサルパラダイスはくっつきあってる。
友達や恋人、家族とも違うなにか。
彼らにしか分からない、もしかしたら彼らにも分からない「なにか」。
僕はその正体が知りたくてサルパラダイスやガジュマルを聴くのかもしれない。

サルパラダイス ワンマンショー 2013年12月15日 東新宿「真昼の月・夜の太陽」
~ハッスルツアー Vol.81~
出演: サルパラダイス
open/start 18:00/18:30 前売 2500円/当日 3000円(ドリンク別)
サルパラダイスNEWアルバム「空の果てからランデブー」2013年12月15日HP・ライブ物販にて販売開始!!
サルパラダイス公式HP
*ガジュマルの新譜情報は入り次第、アップします。 空の果てからランデブー


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