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ユーコ(サルパラダイス)インタビュー 1/3
2013.12.23 writer:sakanastyle

今までは苦しいことや忍耐も人間だから必要だと思ってた。だから良くないことも起こるって思ってたけど。でもそうじゃなくって全部裏返して、全部もういいことしか起こんないって自分で決めれば、そういう生き方もできるんじゃないか?って今、実験中
東京は東新宿の地下に人知れず「真昼の月・夜の太陽」という小さなライブハウスがある。
今年で結成12年を迎えるバンド「サルパラダイス」の代表曲「真昼の月・夜の太陽」からとったライブハウス。この11月で3周年を迎えた。
初期の頃はかわいらしくて元気な女の子ボーカルのポップバンドという印象ばかりが強かったサルパラダイス。それが前作フルアルバムの「tokyo-sora」以降、ズル剥け出してどんどんソウルフルに変化している。
そんなサルパラダイスのボーカルであり「真昼の月・夜の太陽」の店長でもあるユーコが2008年からスタートしたソロプロジェクト「ガジュマル」。
ソウルクイーンと呼ばれたアーマトーマスが、かつてニューオーリンズに開いた自分のライブハウスで毎月歌っていたように、ユーコもアーマみたいに歌い続けて欲しい。
サルパラダイスでは2年半ぶり、ガジュマルとしてはファーストアルバムとなるダブル新譜リリースを控えたユーコの魅力にせまった。
2013/9/13 高円寺「馬力」(文責・取材/利根川)
――ユーコさんと高円寺で飲むのも10年来ですね。
ユーコ 10年どこじゃないんじゃない?だってさ、高円寺で飲むって言ったらあなた出会い頭、吐いてんだからさ(笑)それ言ったらあたしだって十九、二十歳だったんだからさ。そういったらすごい年月ですよ。
――あはは(笑)。そんなこともありましたね。サルパラダイスは結成して何年になりますか?
ユーコ サルパラダイスは今年で12年。バンドを解散したことがないから、よく分かんないけど結構続いてるね(笑)。たまたま今日、「ワイセッツ」が(真昼に)出演してたんだけどさ。ワイセッツって1度解散してんじゃん?2年半前に解散して、今日また2年半ぶりにやったんだけど。やっぱりちゃんとメンバーの絆ができてるからさ。すげえ良くて、めちゃくちゃ良かったよ。誰も気持ちが萎えてなくて。彼らの次の予定なんか何にも決まってないけど。すごくいいライブだった。そう考えたら解散してもしなくてもどうでもいいし。気持ち良くやれる人と一緒にやることが一番大事だよね。そういう意味ではワイセッツは解散してないんだよね。同じメンバーでやってんだからさ。
――バンドとして音を出してる期間と出してない期間があっただけってことですか?
ユーコ そうそう。ちゃんと素晴らしいライブをしてたよ。
――今回あらためて確認したらサルパラダイスはマキシシングルも含めて18枚のCDを出してますね。
ユーコ 18枚だった?ってことは1年に1回じゃないんだね?1年に何枚も出してた時期があったんだね(笑)
――そういうことになりますね。アルバムタイトル「001」から始まって18枚。
ユーコ なんかCDを出すことは私の場合ただの記録っていうかさ。
――ユーコさんは自分の作品は聴かないんですか?
ユーコ 聴かないの。昔は聴いてた。若い時はすごい聴きかえしてたけど今はもう全然聴かない。過去のことだから。ただ聴きたいって人が買ってくれるのはすごいありがたいことで、需要があることはとても嬉しい。
――そうだったんですね。ちなみに現在もガジュマルとサルパラダイスのレコーディング中なんですよね?
ユーコ そうそう。月曜日にサルパラのリズム隊を録って、火曜日の深夜にガジュマルのファーストアルバムに入れる9曲を一気に録って。だからガジュマルの「録り」はもう終了。後はミックスの段階です。最初難しいから別々に録ろうと思ったんだけどピアノと歌を別々に録ったら全然歌えないのよ。ピアノの伴奏に歌を入れるのってテンポがずれるから全然歌えなくて結局同時に弾き語った。
――ガジュマルとしては前に3曲入りのマキシシングルを出しましたよね?今回はファーストアルバムということに?
ユーコ そういうことになるね。まだジャケも決まってないけど。